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本年1月に日本家屋害虫学会の第6代の会長に就任いたしました川上でございます。
さて,「日本家屋害虫学会」が創立されて,今年で33年を迎えました。
創立者の故森八郎先生は皆様良くご存知の通り,シロアリをはじめとする木材害虫あるいは文化財の害虫の大家であり,数々の研究業績を残されたばかりでなく,PCOの技術者の育成に尽力されました。本学会は,PCOの技術者との勉強会から始まったと伺っております。私も今から27年前に,森八郎先生のご自宅に伺って「当時,千葉県木更津市で,関東では初めて見つかったイエシロアリ」についてご教示受けたことを今でも懐かしい思い出として覚えております。
本年1月初めに森先生のご自宅に伺って,ご仏前に焼香させていただき,第6代会長に就任したことをご報告すると共に,本学会をもう一度盛り上げていくために尽力することをお誓い申しあげて参りました。
さて,本学会は,今,危機的な状況にあると言っても過言ではありません!
現在の会員数は154名ですが会費滞納者も多々おり,会員数はここ数年減少の一途を辿っています。また,新入会員の少ないことにより学会誌への投稿数の減少と投稿者のマンネリ化が著しくなり,大会での発表についても同様な傾向が続いています。また,本学会の設立当初には類似した学会はありませんでしたが,皆様ご存知の通り,「日本環境動物昆虫学会」、「日本ペストロジー学会」、「有害生物研究会」が設立され,若手のPCO技術者の中には本学会の存在すら知らない方々が増えているようです。更に,少子高齢化も影響して,学生数が減少している昨今,応用生物系の多くの学会が学生会員数の減少に悩んでおり,学会の将来と発展を考えて「学生会員の獲得」を運営課題として掲げていると聞いております。
このような状況を鑑み,本学会についても思い切った改革が必要な時期に来ていることは間違いありません!
皆様良くご存知の通り2年前に「松下電機グループ<ナショナル>」が,
グループ各社の社名を全て「パナソニック」へ統一することで業績を大幅に挽回しました。
私は仕事上,パナソニックグループの幹部の知り合いがおりますが,「松下の名称を削除する」にあたって,社内に多大な軋轢があったと聞いております。その折,「郷愁に浸るよりも実利を取る」と宣言して代表者が断行したようです。
学会誌「家屋害虫」は,「基礎的な昆虫の分類など」会員に貴重な情報を提供してきたことは事実です。しかしながら,先ほど申し上げました通り年2回,遅延することのない定期発行すら困難な状況に陥っています。
私は会長として,このスライドに示す3つのことを本学会の再建のテーマとして掲げます。会員の皆様にご理解いただきたく存じます。
- 学会の屋台骨である学会誌を刷新する!
- 学会誌の刷新を起爆剤として,新分野の会員の勧誘を推進する!
- 法人会員と協賛企業へのメリットを明確にして,新入会と協賛企業の参加を推進する!
2月26日に開催されました評議員会および総会において,「新役員会」とそれに伴う「会則の変更」および「学会誌を刷新する方向で推進すること」が承認されました。本学会の新たな一歩を踏み出すために,役員一同が一丸となって「前向きに,建設的に,そして真摯な態度で」改革を推進して参りたいと考えております。
尚,「学会誌の刷新」は本年の第1号にあたる6月号から開始いたしますが,
重要案件であるため,総会に欠席された会員の皆様にも告知いたします。また,
全ての会員に承認いただくための臨時総会を開催する予定であります。
何卒,皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
以上
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